ネットワーク管理アプリ「Fing」では何ができるか、基本的な使い方について説明します。
ここでは、バージョン11以前の説明となります。
バージョン12以降の説明は、以下をご覧ください。
「Fing」では、ネットワーク上のすべてのデバイスの情報表示が主な機能になります。
このページの内容は、以下の環境で検証しています。
- OS:iOS 16.2
- 端末:iPhone SE(第二世代)
- アプリFing:iOS向け バージョン11.8.3
アプリ「Fing」で何ができるか?
アプリ「Fing」では、大まかには以下の4つの機能があります。
この後は、「Fing」の基本機能であり無料で使える①〜③の使い方を説明します。

アプリ「Fing」は、iPhone/iPad向けとAndroid向けがあります。
それぞれ、以下のリンク先の「アップルのApp Store」または「Google Play」からインストールできます。
iPhone/iPad向け
Android向け
① ネットワーク上のすべてのデバイスの情報を表示
▶︎ アプリ「Fing」のホーム画面で、ボタン「デバイスをスキャン」をタップします。
しばらくデバイスを検索して、数秒〜数十秒後にデバイス一覧が表示されます。
▶︎ デバイスの一覧から任意のデバイスをタップすると、「デバイスの詳細」で各種情報が表示されます。
▶︎ 「デバイスの詳細」の画面を下にスクロールすると、各種ネットワークツールがボタンから使用できます。
- Ping
- Traceroute
- ポートスキャン
- Wake on LAN
② インターネットの回線速度の計測
▶︎ アプリ「Fing」のホーム画面で、ボタン「速度テスト」をタップします。
しばらく速度を計測して、数十秒後にダウンロードとアップロードの回線速度が表示されます。
③ ネットワークのトラブルシューティング
時々、GoogleのGmailやマイクロソフトのOutlookサーバがダウンしているニュースを聞いたことはないでしょうか?
特定のサーバが稼働しているかどうかを調べるのに「Ping」コマンド、サーバまでのネットワーク経路を調べるのに「Traceroute」コマンドが使用できます。
▶︎ アプリ「Fing」のホーム画面をスクロールして、見出し「ネットワークのトラブルシューティング」から、ボタン「Ping」をタップします。
Ping画面が表示されたら、サーバのURLやIPアドレスを入力してから、ボタン「Ping」をタップします。
▶︎ Pingが実行してから数秒〜数十秒経つと、結果がグラフで表示されます。
ちなみに、以下は「平均ping」が16msなので、まあ普通の速度です。
これが表示されなかったり、100msを超えるようだと、サーバか回線に問題があると考えられます。
▶︎ 同様に、見出し「ネットワークのトラブルシューティング」から、ボタン「Traceroute」をタップします。
Traceroute画面が表示されたら、サーバのURLやIPアドレスを入力してから、ボタン「Traceroute」をタップします。
▶︎ Tracerouteが実行してから数秒〜数十秒経つと、結果がタイムライン形式で表示されます。
ちなみに、以下は「ホップ数」が6、それぞれのホップ(経路)の時間が15msほど、以上で最終的に旗マークが付いたターゲットホストまで到達しているので、まあ普通のホップ数・時間です。
ターゲットホストまでが表示されなかったり、どこかのホップ(経路)だけ異常に時間がかかっている場合は、サーバか回線に問題があると考えられます。
④ ネットワークの侵入者を特定(有料機能)
デバイスの一覧画面で、画面上部のタブ「セキュリティ」を選ぶと、以下のような有料機能が使えます。
- ネットワークセキュリティスコア
- ルーターの脆弱性チェック
- 隠しカメラチェック
まとめ
ネットワーク管理アプリ「Fing」では何ができるか、基本的な使い方について説明しました。
当サイトでは、アプリ「Fing」と同等のアプリ「iNet」の使い方についても、以下の記事で紹介しています。
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